ダヤンさん@『でれでれ草の英語塾』⑩ 転載不可

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2016-10-26 本日もお越しいただきありがとうございます。

昨日に続き、ダヤンさんの『でれでれ草の英語塾』です。

せっかくの夜長の秋です。お勉強しましょ★

でれでれ草様及び読者の皆様

こんにちは、片目のダヤンです。

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私がこの著作「やがて来る影」(THE SHAPE OF THINGS TO COME)H・G・ウェルズ作を知り得たのは、家内と結婚した1990年代前半の時。

その家内の父親(現在は死去)から紹介して頂いた。

 

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その頃彼は、独立して建築事務所を営んでいた。

地元の建設会社でずっと総務畑を歩んで来た者にとって、50歳半ばの「営業」への配置転換は、過酷なモノだったに違いない。しかし、彼は一念発起して、僅か一年足らずの受験勉強で、難関の「一級建築士」の資格を取ってしまう。

これは、現在資格試験勉強を続けている方にも良い助言になると思うのですが。

①先ず、過去問を10年間分回す

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②出来た過去問は机の前に貼って置く

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③出来なかった過去問は随時、持ち歩く

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④勉強中に必ず、予想試験問題を作る

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⑤合格した後の自分のイメージをすることらしい(何をするか)。

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頑張って下さい。

 

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それで、彼の父親が満鉄(満州鉄道)の調査部に勤務していて、この著作の翻訳全文を太平洋戦争前の陸軍及び海軍の首脳陣に送付したらしい。勿論、簡易書留で。

しかし、双方からの回答はなかった。

歴史に「イフ」があれば、そして陸海軍の首脳陣に「国際政治」「近代兵器」「交渉できる英語力」等のセンスがあったならば、日本は決してアメリカとの参戦は、しなかったハズ。

 

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個人的な歴史観では、日本はアメリカと参戦せず、ソビエト(現ロシア)と参戦するべきだった。そして、そのソビエトをヨーロッパ側からはドイツが。極東側からは日本が挟み討ちすれば大勝利したハズ。

そして、現在の中国大陸や朝鮮半島も永遠の「植民地」に出来たかもしれない。最初の判断を間違えると、後のツケは想像以上にデカイ。

アメリカとの参戦回避の理由は、この著作の第二章(Book the Second)に記されている。

日本はアメリカから特殊化学兵器(原爆)を東京・大阪・博多(原文)に投下され、国土が焼尽化することが描かれている。

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そして、家内の父親は、

「XXXクン(私の名前)、キミは英語がデキルからこの著作を読んだほうがいい。でも、父親の言葉を借りると、『ヒドク難解らしい』」

とか。それで、銀座のイエナ書房で購入して、読んでみたけれど。兎に角、比喩が多くて難しい。その一言に尽きる。

それは、世界中で起きた・起こり得る事象の中に、各々の登場人物や作者(ウェルズ)の歴史観やコメントを多層的・重層的に嵌め込んでいるところ。

 

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例えば、第二次世界中にある日本軍の兵士は、長い遺書を綴っていた。

相手は天皇ではなく、両親宛に。

これは、「きけ、わたつみのこえ」ですね。

こんな感じで起きた・起こり得る事象の中に様々な登場人物が出現して、それに時空を超えて観察している作者が出てくる。

H・G・ウェルズの略歴は、1866年にイギリス・ケント州のブロムリーに生まれ、様々な職業を経験した後に、サウス・ケンジントンにある科学技術学校(日本では工業高専に該当)で、生物学の学位を取得。その後、学生に生物学と化学を教えるが、腎臓を患って、生物学や生理学の教科書執筆に専念。

そして、SF(サイエンス・フィクション)界の最大の名著と云われた「タイム・マシーン」(The Time Machine)で文壇デビューするのが、1895年。

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だから、29歳の若さで文壇に登場したことになる。

なお、このタイム・マシーンはイギリスやアメリカで統計学(Statistics)を学ぶ学生の最初の教科書になっているのは、周知の通り。

また、SFは私にとって懐かしい言葉。

高校時代に「スプライト・アンド・ファンタ」の題名で8ミリ映画を撮ったから。

若い高校生の男女が朝から晩まで、スプライトとファンタを飲んでいる。

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それだけの映画。勿論、評価は酷評だったけれど。今思うことは、いっそのこと、ポルノ映画にすべきだったかも?

「セーラー服とSF」とか。

この著作は、以下の5章で成立している。
① Book the First
TODAY AND TOMORROW: THE AGE OF FRUSTRATION DAWNS
TIME PERIOD: 1914-18 to 1933

② Book the Second
THE DAYS AFTER TOMORROW: THE AGE OF FRUSTRATION
TIME PERIOD: 1933 to 1960

③ Book the Third
THE WORLD RENAISSANCE: THE BIRTH OF MODERN STATE
TIME PERIOD: 1965 to 1978

④ Book the Forth
THE MODERN STATE MILLITANT
TIME PERIOD: 1978 to 2059
⑤ Book the Fifth
THE MODERN STATE IN CONTROL LIFE
TIME PERIOD: 2059 to 2106

カンの良い方は、上記を読んで「1960年から1965年までの5年間が飛んでいる」と、気付いたハズ。これは私が誕生した期間を省略したのではなく、ウェルズに何も見えなかった空白期間と、解釈するしかない。

それで、ウェルズの見解予測では、「第三次世界大戦」は、勃発しないし、素晴らしい未来が待っているとのこと。

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では、出版社(EVERYMAN社)が作成したTEXT SUMMARYの4章の全文を。

Book the Forth
THE MODERN STATE MILLITANT
This chapter covers the period from 1978 to 2059. Resistance to the ideas of Modern State movement continues, so much so that in seeking to overcome it, the Council becomes increasingly dictatorial. Some historians refer to it as ‘the Air Dictatorship’
or ‘the Puritan Tyranny’. It is at this point (in the section headed ‘The Schooling of Mankind’) that Well’s unease becomes apparent. ‘I perceive that if I were transferred to this infinitely happier and more spacious world’, he writes, ‘I should be continually and irreparably discordant’.

A gifted painter and designer, Ariston Theotocopulos, emerges as the spokesman for resistance, objecting to ‘the general want of beauty and graciousness in life’ and arguing in favor of complete freedom of expression in all artistic matters. A conference at Megeve (France) in the year of 2059 brings to an end this phase of history, with a Declaration proclaiming the establishment of a World State and the end of ‘The Martyrdom of Man’.

 

 

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如何でしたでしょうか。英文が難しくて判り難い?

それより、私が読み直して思ったこと。

この著作をウェルズが執筆したのは、彼の名声が絶頂期(at the height of his fame)の1932年から1933年。今から83年以上も前の作品。

それを昨今の事実に当て嵌めると、「空軍による独裁政治」(the Air Dictatorship)は、シリア・ロシア両軍によるIS(イスラム国)への大規模な空爆作戦を想起させるし、その延長線上にあるのは中国軍による人工衛星へのドッキング。これも軍事利用。

そして、「清教徒による専制政治」(the Puritan Tyranny)は、皮肉にも英米国の没落と衰退を予言している。

また、何よりも目を見張ったのが「一人の天分豊かな画家兼デザイナーの男」(A gifted painter and designer)の出現(emerges)。

作品中の彼の名前は、「アリストン・セオトコプロス(ギリシャ系の名前)で、スポークスマンとして「世間一般の生活に於ける長所と慈悲深さの欠如」(the general want of beauty and graciousness) に対し、異議を唱える(objecting)。

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もうお判りですね。ウェルズは83年前に「ボブ・ディラン」(本名ロバート・アレン・ジィンマーマン)がノーベル文学賞を受賞することを予言していた。

驚愕の一言。

そして、彼のもう一つの表現を最後の文章で、「受難の男」(The Martyrdom of Man)とか。やっぱり、彼は授賞式(12月)には列席しないでしょうね。現在の掛け率は、78㌫弱で参加せずとか。なお、ディランは画家兼デザイナーでもある。彼のアルバムの絵画やデザインは、すべて彼の作品。このへんはビートルズ解散後のジョン・レノンと同じ。

それから、気になったので、海外にいる友人(ヘブライ語・ギリシャ語・英語・仏語を自在に操る)に「セオトコプロス」と「ジィンマーマン」の相関性を訊いてみました。彼の回答は、「100㌫ではないがほぼ同じ意味で、亜鉛(zinc)や元気(zing)の発音が変化したらしいがヘブライ語で、ギリシャ語では意味。

また、「アリストン」と「アレン」は完全に同じ名前」とか。

 

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ウェルズって、預言才能の他に言語才能もあったのですね。

それで、この著作は翻訳本が出版されています。

但し、時間とパワーがある方は原書でトライして下さい。実は、私も1か月弱程、読破に掛かりました(当時)。朝晩の通勤時と昼休みを使って。

なお、イギリス人と話す時、この著作を読んだことを告げると面白い。10人中8人が必ず、こう答える。

「大学ではサイエンスとスタティクス(統計学)のどちらを専攻したのですか?」

お試しあれ!そして、私の回答は、

「女性観察学」(Woman Watching)。

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すると、完全に「バカ受け」する。

勿論、女性の方は、「オトコ観察学」(Man Watching)かも?

クイズがなかった?

ご心配要りません。

次回は、(Buffett & Gates Go Back to School)で、タップリと。

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金持ちの話も偶には読んでみよう!

では、片目のダヤン

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ダヤンさんでした。ありがとうございました。

 

こたつネコ

「うる星やつら」 好きだったわ、この漫画。

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