転載:大統領を売ったベネズエラのエリート
①
まず最初に言っておかなければならないのは、我々はまだこの「出来事」の初期段階にいる、ということだ。
とはいえ、これは予測可能なことだった。
私はこの1か月間、何度も記録に残る形で言ってきた。
マドゥロはもう終わりだ、彼は排除される、と。
必要とあらば、我々はいつでも彼を排除する。
マドゥロに、これから起きることを止める術は何もない。
我々(アメリカ)は体制転換(レジーム・チェンジ)をやる。
これが我々の専門分野だ。問題は、マドゥロを排除するかどうか、ではなかった。
排除すること自体は最初から決まっていた。
問題は、その先にある「全体像」が何なのか、という点だった。
そしてその答えが、今まさに明確になりつつある。
我々は、かなり以前からベネズエラに対して制裁を課してきた。
それにもかかわらず、先週だったと思うが
少なくとも4隻、多ければ8隻の石油タンカーが
シェブロンの原油を積んで、ベネズエラの港を出港し、 アメリカに向かった。
そこにどれほどの金が動いたか、想像がつくだろうか。
これは今日の世界全体に対する大きな教訓だが、
アメリカには明確なゲームプランがあるということだ。
まず制裁を科す。制裁によって何をするかと言えば、
経済的レバレッジを作り出す。そして次に、その制裁解除から利益を得られる「内側の勢力」を標的国の中で育てる。
そうすれば、彼らは制裁解除に利害を持つようになる。そこで、その制裁解除と特定の行動を結びつけるのだ。
結局のところ、そしてこれは以前にも言ったが、実施される軍事作戦はJCO型(※JCO型:短期的に対象を排除して即撤退する作戦)
つまり、マドゥロを排除して、すぐに撤退するとなるはずだった。
これはより大きなCIAの作戦だ。
CIAは、現金のパレット、あるいは石油という形で、単に口座から口座へ金を動かすことで、非常に効率的に作戦を遂行する。
ベネズエラでは全員が買収されたのだと思う。
全員が買われた。我々は彼ら全員を支配している。
彼らは今や、アメリカに依存している。
シェブロンに依存している。
ベネズエラの石油は、再国有化、あるいは非国有化されることになるだろう。
そこには莫大な金が流れ、その金は、軍を含む政治・経済エリート、さらにはマドゥロを売った内務省の人間たちの手に渡る。
マドゥロは、誰も自分を守らないという現実を突きつけられたのだと思う。
だから、これはある種の「大芝居」だった。
マドゥロが自発的に降伏したかどうかは別として
少なくとも、彼はルカシェンコではなかった。
覚えているだろう。
ルカシェンコは、街頭で反政府勢力が騒ぎを起こした時
大統領宮殿にヘリで降り立ち、AK-47を手にして、
「来るなら来い。全員殺してやる」と言った。
もしマドゥロが本当にボリバル主義の(Bolivarianism)
革命家だったなら、そうするべきだった。
そして同じ覚悟を持つ人間たちに囲まれているべきだった。
理念のために戦う、ということだ。
しかし、ベネズエラで起きたのは、まさに典型的なアメリカのやり方だ。
制裁で経済的レバレッジを作り、そのレバレッジを利用するために金をばらまき、望む「解決策」を金で買う。
(※ここでのレバレッジとは、制裁で作り出した経済的圧力を梃子に資金を投入し、望む「解決策」を金で確保することで得られる交渉上の優位を意味する)
そして今、我々はベネズエラを買った。
我々はベネズエラを所有したのだ。革命が起きるとは思わない。
ベネズエラは、もう過去の存在だ。
今やベネズエラはアメリカのものだ。
これは私の意見だが、イランにとっての教訓でもある。
制裁解除を望んでいるイランの人々に言いたい。
今、街頭で起きているデモを見ろ。これが、「制裁はいらない」「制裁を解除してほしい」「西側と仲良くなりたい」と信じた結果だ。
西側は、あなたたちと友達になりたいなどとは思っていない。
制裁を科す時、我々の目的は体制転換だ。
ロシアも同じだ。
制裁を科す時、我々は体制転換を狙っている。
だからこそ、これがキリル・ドミトリエフと、彼の外交路線を支持している人々に対する最大の警告だ。
あなたたちは、善意で交渉する相手と向き合っているわけではない。
ウィトコフもクシュナーも、道徳的原則を持った人間ではない。
彼らは金銭的搾取を目的とする人間だ。
そして、アラスカとシベリアを結ぶトンネルの話が出ているが、
あのトンネルはアメリカの富をロシアにもたらすためのものではない。
ロシアの資源をロシアから吸い上げるためのものだ。
今の時点で、アメリカは信頼できない。
我々は国際法の枠内で行動しない国家だ。
アメリカは、アメリカ国民以外の誰にも責任を負わない、ならず者国家だ。
しかし、そのアメリカ国民自身が、これを支持している。
トゥルシー・ギャバードは辞任すべきだと言うが、なぜだ?
ガーランド・ニクソンが怒っているからか?
スコット・リッターが怒っているからか?
ラリー・ジョンソンが怒っているからか?
アメリカ国民は怒っていない。それが問題なのだ。アメリカ国民は、この愚行を受け入れている。
外交は完全に死んだ。外交が関係するものはすべて死んだ。なぜなら、アメリカは外交的に機能する方法を知らないからだ。アメリカは脅し屋であり、経済的レバレッジを自分たちの利益のために利用しようとしている。そして、ベネズエラはその証拠だ。
最終的に明らかになると思うが、CIAは、シェブロンの石油マネーを使って、直接・間接を問わず、非常に多くの人間を買収したはずだ。
制裁と封鎖をしている最中に、4隻から8隻ものタンカーがベネズエラを出港するなど、背後で何が起きているかを理解しなければ説明がつかない。
あれは買収だった。
ゲームに従えば金持ちにしてやる、という証拠だった。
そして、デルタフォースがいとも簡単にマドゥロを拘束したこと。
私は彼らと仕事をしたことがある。やり方は分かっている。
断言できるが、すべてが台本どおりでなければ、
彼らはカラカスには入らなかった。
重武装された航空機に、少人数で突入するなどあり得ない。
そんなことは起きない。
②
ベネズエラだが
これがベネズエラにとっての最大のポイントとなる。
これからはベネズエラ産の石油が市場に出回ることになる。
これは、メキシコ湾岸にあるアメリカの製油所にとっては理想的だ。
なぜなら、それらの製油所は、ベネズエラ原油特有の
硫黄分の含有量に合わせて設計されているからだ。
そして、ベネズエラに制裁を科した時、我々はロシアに行って、確か「ユーログレード」と呼ばれる原油を探して購入しなければならなかった。
しかし、その後ロシアにも制裁を科したため、ロシアからも買えなくなった。
さらに、インドに売ってから入れ替える、といったような小細工をしても、十分な量を確保することができなかった。
これが、我々が今やっていることの理由の一つだ。
なぜなら、異なるグレードの原油を処理できるように
製油所を改修する余裕が、我々にはないからだ。
だから、このベネズエラ産原油は、アメリカ国内にある、まさにそれを燃料や必要な製品へと精製するために特化して建設された製油所に送られることになる。
そしてそれは金を生む。
そうなれば、この金を必要とするベネズエラのエリートたちは、この資金の流れを維持するためなら何でもするだろう。
だから、ヘグセスとルビオが実際にベネズエラの地を踏むことはないと思う。
ヘグセスは遠隔操作でベネズエラ軍を動かし、ルビオは遠隔で新しいベネズエラ政府を動かすことになるだろう。
しかし、アメリカ軍による占領が行われるとは思わない。
実際にアメリカ軍が物理的に占領しているわけではない状況では、「さあ、グリンゴ(※gringo;アメリカ人・米国勢力)と戦おう」と人々を結集させるのは非常に難しい。
なぜなら、そのグリンゴが、見た目上はベネズエラ人のように振る舞っているからだ。
私はこのことに嫌悪感を覚えている。
私はベネズエラに行ったことはないが、行ったことのある多くの人々と話してきた。
そして彼らは、ベネズエラ国民の愛国心に大きな熱意があると言っていた。
私はそれが存在しないと言っているわけではない。
しかし、エリート層は自国を裏切ったのだ。
アメリカの金を受け取り、自国の指導部を売り渡す者は裏切り者だ。
正真正銘の裏切り者だ。
LARRY C JOHNSON & SCOTT RITTER – US KIDNAPS VENEZUELAN PRESIDENT FOR THE… https://youtube.com/live/2qAjwVPPVpI?si=PL3o0_6_ya0C8yMA@YouTubeより
※https://x.com/4mYeeFHhA6H1OnF/status/2007719693025743331より


