不吉な船と不幸な船
不吉な船 ダイアモンドプリンセス号 火災→新型肺炎発生
ダイアモンド プリンセス号
日本生まれの技術が光る大型客。日本で建造された中で最大の客船。外国船初の展望大浴場や、約100名の日本語スタッフによるおもてなし、日本語メニュー、日本語の船内新聞など、安心してお過ごしいただけます。
まさか、あんな惨事になるとは、、
つらい二者選択:感染すれば下船できるが病院に搬送、検査中はそのまま悪環境の中で待機
コロナは、潜伏期間は症状も出ない上に長めでした。陰性と確認が取れるまでは、船内で待機になったんですよね。
週刊文春2月20日号 災厄のダイアモンド・プリンセス
不幸な船
2002年10月1日
三菱重工長崎造船所にて、ダイアモンドの名が冠せられた船が、突然発火。けが人こそでなかったものの、消火活動に36時間を費やした。2番船に「ダイアモンド プリンセス」の名前を移して納入した。
2020年 新型肺炎発生
2月3日
「香港で下船した男性が感染していた」と運行会社が発表。しかし、その後も、ショーやレストランでの食事は行われたため、感染が広がった。
2月5日
客室内での「隔離生活」が開始。
2月10日
この時点で、感染者は135人に達した。
感染予防に大事なのは換気。しかし、客船という空気のこもる空間で、部屋の掃除もできず、シーツも1週間たって交換できるという環境。医者も看護師も足りない。ストレスが半端ない。
3月1日
3700人の乗客さんたち全員が下船。船内を消毒し、船員を入れ替えて、横浜港を出港。
アメリカ人の船客が、日本政府を訴えるとか言ってるそうですが、しかし、日本で作った船とはいえ、船籍はイギリス。
対応が遅いとかいわれても、船の中は、大使館と同じで、イギリス領なんですが、、、。
船籍元のイギリスさんの反応
国連海洋法条約「公海上での船舶の保護は船籍国の責任で行うべき」
クルーズ船は船籍国と寄港国、どちらに責任があるのか
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2003/02/news128.html
国連海洋法条約では、船籍が登録されている国が排他的な管轄権を持つと明記されている。このルールは、公海上での船舶の保護は船籍国の責任で行うべきだとする「旗国主義」の考え方がある国際法に基づく。
転載以上
リー弁護士「うちら(イギリス)のせいやない。対応の責任は日本や」
クルーズ船は船籍国と寄港国、どちらに責任があるのか
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2003/02/news128.html
【ロンドン=板東和正】・・・ダイヤモンド・プリンセスは英国船籍だが、対応の責任は日本が担ってきた。海洋問題を専門とするアンドリュー・リー弁護士は「ダイヤモンド・プリンセスで起こった状況について英国に法的責任があった可能性は低い」と述べた。
転載以上
平塚教授「国際法の旗国主義を鑑みて、船籍国である英国が感染症の拡大を防止する対応を行うべきだったのではないか」
東京理科大の平塚三好教授(危機管理)は「ダイヤモンド・プリンセスは公海上の渡航中に感染がすでに発生していた可能性がある」と分析した上で「国際法の旗国主義を鑑みて、船籍国である英国が感染症の拡大を防止する対応を行うべきだったのではないか」と話した。
転載以上
空気を読まない人たち
空気を読まないロンドン市長「東京五輪のかわりに、ロンドン開催でもOK」
→炎上
英オリンピック委員会(BOA)「東京五輪の開催を支持」
→日英関係を考慮したと思われ。
国際五輪委員会IOC「選手は、東京五輪開催の準備をするように」
沈静化できるという、専門家による見通しが立ったのかな。
そして、祟られているかのような船。似たような船がありました。
不幸な船・アーゴウ・マーチャント号すべての海難事故を体験
悪運にとりつかれた船
アーゴウ・マーチャント号は、1953年に進水して1976年に沈没するまでのあいだ、この世に知られているあらゆる種類の海難事故にあった。
P36「おかしな大記録」
まとめると
1967年
日本からアメリカまで航海するのに8か月かかった。
日本船と衝突した上に3回火災を起こし、修理のために5回停船しなくてはならなかったから。
1968年
船員による反乱発生。
1969年
ボルネオ沖で34時間座礁
その後5年の間に、キュラソーでドック入り。シチリア島沖で座礁してニューヨークまで曳航された。
1976年
ボイラーが6回故障
2つの赤灯(船とエンジンが作動しないためにもはや船の動きを制御できないときの印)をつけて航行しなければななかった。
フィラデルフィア、ボストン、パナマ運河の3か所で入港を禁止。
最後は、コッド港沖で座礁。近代装備が作動しなくなったため、天体観測に頼って航行したはいいが、舵手をつとめていた西インド諸島の船員は、航路をあらわすギリシア語の肉質文字を判読できなかった。そのため、予定の航路を18マイルもはずれて、行方不明扱いに。
そして、マサチューセッツ市の玄関口にアメリカ史上最大量の重油を流失しつつ海底に没した。
ダイアモンドプリンセス号も、廃船でOKだと思う。