日銀審議委員人事の真相
日銀審議委員に中大名誉教授・浅田統一郎氏と青学大教授・佐藤綾野氏

任期切れの人事交代なのですが、あたらしい2人の審議委員がリフレ派なので、円が売られて円安になってしまいました。

伏見顕正氏「今回の人事の日銀執行部に与える影響は限定的」
【日銀審議委員人事;私はこう見る】
昨日19時に木原官房長官が任期が切れる二人の審議委員の後任を発表しました。予想通り「リフレ派」の学者二人だったと言う事でSNSには大きな動揺が走っていますが実際はどうなのでしょうか?私が発表を知ったのは昨晩11時過ぎでそれから情報収集しました
【専門家によって判断が分かれる】
「悲嘆組」慶応大学の小幡績教授。
2026年02月25日
驚愕の日銀審議委員人事
考えうる中で、もっとも円安、国債下落となる人選だ。
こてこてのリフレ派。それも二人とも。
おひとりは、アベノミクス開始のころ、影の総元締めと一部では言われていた方で、もうひとかたは、リフレ派に若いころから名を連ねてきた方だ。
成長戦略会議は、海外の方々には何のことかわからないし、経済財政諮問会議は形骸化しているとマーケットにも知られているから、どんな人選でもマーケット的なインパクトは小さいが、中央銀行のボードメンバーの人選は、グローバルに誰でもわかる、金融政策の最重要人事。これが、国際的にはまったく知られていない方々で、現時点では、海外の関係者は情報集めに奔走しているだろうが、筋金入りのリフレ派であることを知れば、ほぼ全員が卒倒するだろう。
しかし、まだリフレ派の在庫があったとは。
認識が甘かった。
慶応プロパーじゃなくて東大→大蔵省→ハーバートPhD。私が尊敬する経済学者の一人。
この本は勉強になりました。「反リフレ派」の巨頭で各種討論会でも見たけど「経済学者の良心」を感じられる人です

【小幡教授のブログを読むと】
「アベノミクスの影の総元締め」が浅田統一郎で「若い頃からリフレ派」が佐藤綾乃らしい。
この辺は学者業界でその人の経済学思想や人柄を知っていないとわからない事でしょう。
しかし浅田ってそんなに大物なのかな?私は存在すら知らなかった。
【楽観組😊】野村総研の木内さん。
「今回は、極端なリフレ派を選ぶ人事とはならなかったと考えられる」
佐藤綾野について「佐藤氏については、リフレ派が多い景気循環学会の理事を務めており、またリフレ派との共著があるなど、リフレ派との一定の接点は感じられる
しかしながら佐藤氏は計量経済学に基づく実証分析を得意とする一方、国際経済、国際金融、酪農経済、農業政策等を幅広く研究対象とし金融政策に特化している訳ではない。積極金融緩和を強く支持するという立場ではないのではないか。
さらに佐藤氏の指名には、政策委員内で2名の女性を維持するという大きな狙いもあるだろう。
(転載ここまで)
佐藤綾野は「どちらかと言うとリフレに分類されるけどかつての岩田規久男ー若田部昌澄らの様にカルト的なリフレ派ではない」と木内氏は言いたいのだろう。
【浅田統一郎について】
「浅田氏は拙速な金融引き締めに慎重な姿勢とされているが積極金融緩和派というよりも積極財政派の性格が強いだろう。浅田氏は、日本経済の最大の問題はデフレであると主張しており積極財政によるデフレ克服を重視する立場だ。これは高市政権の主張に近いと言える。
さらに金融政策単独の効果には限界があることから、金融緩和と積極財政を組み合わせた「ポリシーミックス」を重視する考えを示している。これも、日本銀行の金融政策を、デフレからの完全克服を目指す政府の経済政策と整合的になるように求める高市政権の立場に近いと言えるだろう。
【木内氏の結論は?】
両者ともに極端なリフレ派とは言えない。物価高騰が続くなか、もはや日本銀行に追加的な金融緩和を政府が求めることはない。リフレ派を審議委員に指名して、積極的な金融緩和を推進するように圧力をかけていく戦略はもはや時代遅れと言えるだろう。
【今回の人事の日銀執行部に与える影響は限定的】
今回の審議委員の人事はリフレ派ではなく高市政権の積極財政政策に理解を示し金融政策と財政政策の協調を重視する人物を指名したという性格が強いのではないか。
今回の人事によって政策委員会は僅かにハト派方向に重心を移す可能性はあるが今後の金融政策決定に与える影響は大きくないだろう(転載ここまで)私は木内氏の見解に賛同しますが小幡氏が懸念する為替マーケットに与える悪いメッセージ(円安、債券安)には同感です。早速円が売られています。
【怒ってはいるが比較的楽観組】
池田信夫氏の昨日の投稿。「浅田はリフレ派と言うよりバラマキ派」と言う評価は「金融緩和派と言うより積極財政派」と言った木内氏の評価と一致します。佐藤綾野については論評に値しないというニュアンスです。リフレ派と言うのは経済学会では「絶滅期待種」なんですね

浅田統一郎はMMT論者だって😱痛いな~😭

【私が想定した最悪の事態は避けられた;14年前の悪夢】
2012年12月民主党から政権を奪還し294議席と言う単独過半数を獲得した安倍晋三はデフレの原因を全て日銀と白川総裁に責任転嫁して日銀を政府の従属下に置こうと画策した。

敏腕の政治記者の著書に、自民党単独過半数と言う数の力と衆院選大勝(不正選挙は有っても)による「民意と言う錦の御旗」をかざして政権に媚びない学者肌の白川方明日銀総裁(当時)を追い詰めていく統一教会信者の安倍晋三の狂気が迫真の描写で描かれている。

【白川総裁を追い詰めた日銀法改正の脅しとは何か?】
P270,安倍は「日銀と政策協定を結びたい。衆院選を踏まえた判断をお願いしたい」と言っているが衆院選の結果を見て「政策協定=アベノミクス」を呑めと強圧をかけている。

【日銀に雇用の責任まで負わせようとした】
「アベノミクス(異次元の金融緩和)を呑まなければ日銀法を改正して失業率の改善目標を指示し結果責任を負わせるぞ」と脅した。白川総裁にそう言えと安倍に知恵をつけたのは高橋洋一だ。高橋は機密事項を多くの自著の中で自慢話として喜々として語っている

【日銀の植田総裁が解任されなくて良かった】
2012年の安倍の例が有るから高市が「衆院選で勝ったのだから辞めてください」と言って植田総裁を解任するのではないかと心配していた。しかし高市もさすがに「不正選挙」で大勝したという負い目があったのだろう「利上げに難色を示した」程度で終わった

【2/16植田総裁ー高市会談🧐】
たった15分で終わり植田総裁は会談内容についてほとんど語らず憮然として官邸を後にした。高市が利上げに難色を示したという内容が官邸サイドからリークされると円は急落して更なる円安となった。衆院選投開票直後の2/10以来の156円台😱
https://nikkei.com/article/DGXZQOUB207580Q6A220C2000000/

【騒動の本質はリフレ派による局地的な人事権の奪還闘争】
任期が3月末の野口(ハト派=リフレ派=利上げ反対)を浅田(同リフレ派)任期が6月末の中川(中立)を佐藤(リフレ派)に1席を2席に奪還する椅子取りゲームだった。画像作成は後藤氏、赤枠は筆者が引いた。

【高田委員の「ダイハード(徹底抗戦)宣言」は可能か?】
【速報】利上げへ段階的にシフトと日銀委員
2026/2/26 10:49分共同通信
高田創審議委員は26日、京都市での講演で金融政策は「段階的にギアシフトを行っていく途上だ」と述べ政策金利を引き上げる必要性を強調した

https://47news.jp/13917725.html
【25年前の高田委員】
本棚で埃を被っていた25年前に読んだ本。若い頃の高田氏の写真です。頭髪ふさふさ。時の流れは残酷だな~2001年にこう言う本を書いているという事は強固な財政規律派ですね。ただ25年後に彼の予言が当たりつつあるんですよ。その時日本は韓国の様にIMF管理下に入ります

【日銀人事と行内政治が一目でわかる図】
この4象限で9人の審議委員のマクロ経済観と政治的立ち位置が一目でわかる優れものです。🇺🇸のメディアは優秀ですね

※図はブルームバーグより
https://bloomberg.com/jp/news/articles/2026-02-26/TB05NXKJH6V500
【政策金利の奇襲利上げはいつ可能か?】
リフレ派の委員が1人の時にやればよい。
野口は3月年度末まで4/1から浅田に交代。佐藤は中川と交代だから7/1からの着任になる。この三か月間はリフレ派委員は一人しかいない。3月末の高市の訪米中に奇襲利上げすればよい。日銀の独立性の維持が大切。

★4月利上げの可能性は十分高い
不正選挙とは言え大幅な議席増なのに今回の日銀人事は植田総裁に対する牽制と言う弱いシグナルで終わった。利上げは日銀の中央銀行としての組織防衛上、不可欠になる。🇺🇸のベッセント財務長官は円安を嫌っている。高市は反米と見做されている
【高橋洋一の「意中の人物」ではなかったようだ①】
「へえ」の意味がわからないが、「嘘と自慢話」が飯より好きな高橋にしては高揚感が感じられない。自分が推薦した人物だったら欣喜雀躍しているはず

【高橋洋一の「意中の人物」ではなかったようだ②】
2個目の投稿。メディアの引用のみ。オリジナルコメントなし。2012年には議席数を背景に白川総裁を辞任に追込むように安倍晋三に唆せたのになぜ今回は大人しくしているのか?

【高橋洋一の「意中の人物」ではなかったようだ③】
最新の動画。何故か日銀審議委員人事には触れたがらない。高市は衆院選後は側近グループの断捨離を始めている。一人は憲法審の委員長に三段階降格した古屋圭司。次の廃棄対象は高橋洋一なのか?

※転載以上
まとめると、日銀審議員のリフレ派が一人辞め、リフレ派が2人新しく委員になり1人リフレ派が増えますが、植田総裁の政策に影響はないようです。



