マイケル・バリーの指摘
バリー氏「ビッグテックが会計のトリックで利益を水増ししている」

マイケル・バリー、2008年の住宅危機を予測した男が、ビッグテックが会計のトリックで利益を水増ししていると非難したばかりだ。
彼は、MetaやAlphabetのような企業が、コンピューティング機器の耐用年数を実際よりも長く見積もることで収益を良く見せかけていると指摘している。
Metaは耐用年数の見積もりを5年から5年半に延長し、実際のビジネスは何も変えずに、2025年のコストを魔法のように29億ドル削減した。

支出の現実
4つの最大のAI支出企業は、今後12カ月で合計支出を40%増の4600億ドルに引き上げる見込みだ。
会計の動きがあっても減価償却費は急増している。Alphabet、Microsoft、Metaの3社は2023年第4四半期に約100億ドルの減価償却コストを計上した。
9月終了四半期にはほぼ220億ドルに達した。来年にはアナリストの予想でほぼ300億ドルになる。Metaの2025年はわずか4.2%の上昇で、Nasdaq 100の19%上昇をはるかに下回り、後半は17%下落している。
私の見解
バリーの指摘は的を射ていると思う。企業が機器の耐用年数を長くすると、コストをより多くの年に分散させるため、現在の利益が帳簿上良くなるが、実際にはもっとお金を稼いでいるわけではない。
Metaが機器の寿命を半年延ばすだけで29億ドル節約し、何もせずに利益が29億ドル良くなるということだ。
問題は、Nvidiaが新しいチップをより速くリリースし、古いものを早く陳腐化させる中で、それが現実的かどうかという点だ。
Amazonはそう思っていないようで、機器の寿命を6年から5年に短縮した。これらの企業はAIインフラに4600億ドルを投じながら、四半期ごとの減価償却コストが100億ドルから220億ドルに跳ね上がり、300億ドルに向かっている。
Metaが巨額を投じながら会計を使って利益を押し上げ、わずか4.2%しか上がっていないのは、まさにバリーが警告していることだ。
利益は予想を上回ったが、それは本物か、それとも機器の寿命を長く見積もることで膨張したものか?
※https://x.com/HedgieMarkets/status/1989454796219412587
以上

