書籍化されました
「異形の女 小池百合子」が育った芦屋
もう相当前ですが、私が証券マンだった頃、阪神地区の大規模支店に勤務していたことがあり、お客様がいたので西は芦屋市まではちょくちょく通っていました。
「女帝 小池百合子」で、著者の石井妙子さんが「階級差の激しい街」だと書いていましたがその通りだと思います。
芦屋市
兵庫県南東部にある市。
兵庫県内において、摂津国であった阪神間の神戸市寄りに位置し、固有の阪神間モダニズム文化に育まれた瀟洒な街並を擁する。
市内北部、平田町や松浜町といった中部は高級住宅地として名高く、市内南部は谷崎潤一郎の小説『細雪』の舞台になったことでも知られる。
北に六甲山地、南に大阪湾を臨んだ豊かな自然と、南に緩やかに傾斜する地形は、美しい景観と温暖な気候を形成する。国際観光文化都市に指定されている。
3本の沿線 JR,阪急、阪神
ざっくり説明すると、いいことづくめですが阪神間は、東西に平行して、六甲山地から、瀬戸内海側にそって、北から、三本の電車が走っています。
山側から、海に向けて、阪急電鉄、JR、阪神鉄道の順です。
私が生まれて初めて関西に赴任するときに、土地勘も何もないので、大阪出身の同僚に聞いたところ「阪急電鉄沿線→JR沿線→阪神電鉄沿線の順に「治安」が悪くなるよ」とのことでした。
神戸には世界最大のGDPを誇る広域暴力団も有るので気になっていたのです。
私が、よく訪問したのは、「六麓荘」と言う高級住宅街に家の有ったお客様でした。
六麓荘(ろくろくそう)町
兵庫県芦屋市の町名及び同地の高級邸宅街。
六麓荘の開発
芦屋の一部は元々、大阪財界人の別荘地として開拓されていた。
六麓荘町の開発は、明治後半から大正時代にかけ「日本一の長者村」と呼ばれた住吉村(現・神戸市東灘区)や夙川、香櫨園など近隣地域の影響を受けた延長上のものであった。
1928年(昭和3年)から富商・内藤為三郎ら大阪財界人の手によって、国有林の払い下げを受けて当初197区画、数万坪にのぼる宅地造成を行ったことから始まった。
六麓荘という地名は「風光明媚な六甲山の麓にある別荘地」に因み名付けられた。
開発コンセプト
六麓荘開発のコンセプトは、この地を「東洋一の住宅地」とすべく香港の九龍半島やその対岸の香港島の白人専用街区をモデルに開発が行われた
「開発コンセプト」からして、香港島のイギリス人支配者が「貧しい中国人苦力(クーリー)」達の住まいを見下すというものです。
《東京の大金持ちを遥に凌駕する「日本一の富裕層」》
私は、大学生時代も含めて、東京23区内に住んでいるときは「お金持ちの街」としては、田園調布ぐらいしか知りませんでした。
田舎から出てきて、慶応の日吉キャンパスに通学するときに、東急の田園都市駅に停車し、駅の前のロータリーから街を眺めると「リッチなオーラ」が漂っていました。
しかし、関西に赴任して、芦屋の六麓荘に通い出して、田園調布とは数段レベルが違うことに驚嘆しました。
田園調布のお金持ちと言うと、慶応の幼稚舎(付属小学校)から上がってきた級友もいましたが、高だか日本石油とか、一部上場企業の「サラリーマン重役」レベルでした。
有名人だと、プロ野球、読売巨人軍の長嶋茂雄名誉監督ぐらいです。
また田園調布にも二通りありまして、
- 長島さんの家の有る、大田区田園調布、
- 昨年亡くなった野村克也監督の家がある、世田谷区の田園調布です。
世間では「大田区」の方を格が上と見ています。
それに比べて、「芦屋の六麓荘」は私がいたころは、21世紀になって倒産しましたが、ダイエーのオーナーの中内功さんのご自宅があったそうです。
要は、大企業の「創業家でオーナー」の豪邸が集まった地域でした。町全体に「独特のオーラ」と言うか「気」が満ちていました。「本当の富裕層」が集まった街が発するオーラです。
偶々、私の「大口顧客」のお客さんのうちに、甲南女子高に通うお嬢さんがいましたが、躾けも行き届いて、如何にも「良家の子女」という感じの娘さんでした。
美人さんでしたが、若い頃の小池百合子の写真の様な「ぎらついた感じ」は有りませんでした。
奥様に話すを聴いても、ガツガツ勉強させずに、大学を出たら早めに結婚させると言っていました。おそらく「お見合い」で家格の釣り合った「関西の財界人」同士で結婚させるのでしょう。
証券会社は、支店に証券口座を開設するときには「顧客カード」と言って
お客様ご自身に
- 生年月日
- 勤務先
- 役職
- 年収
- 金融資産
を記入してもらいます。
これは「個人情報」をのぞき見する為ではなく、「顧客の属性(ぞくせい)」に「適合」した金融商品を勧誘する為です。
属性
一般にあるものに共通して備わっているとされる性質や特徴のことである。例えば物体の色や形、人の能力、素性、社会的関係などである。属性は、多くの分野で使用される用語である
例えば「収入源」が「年金」しかない高齢のお客さんに対しては、株式などの「価格変動とリスクの大きい商品」は勧誘してはいけません。
今はどうか知りませんが、私の頃は「女性客にはなるべく株は勧めるな」と指導されていました。
女性は一般に、男性に比べて「株式と言う金融商品の知識」が少ないとみられていたからです。20世紀の話ですが・・・・・
飽くまでもお客さんの自己申告ですから、見栄を張って「年収」や「金融資産」の額を大目に書く人もいましたが、実際にご自宅を訪問し、街並みや家のつくりを見ると、「金融資産」の額が申告した通りかどうかわかるようになります。
私は、芦屋市でも六麓荘の他に、JR沿線のお客さんや阪神沿線のお客さんも担当していましたが、「不思議な特徴」に気付きました。
阪急沿線や六麓荘に住むお客さん→JR沿線に住むお客さん→阪神沿線に住むお客さんの順に、山地から海側に向かうにつれて「所得」や「金融資産」の水準が低くなることです。住んでいる家がどんどん小さくなっていくのでわかります。
街の雰囲気も「同じ芦屋市か」と思うほど随分と変わってきます。
「女帝 小池百合子」によると、小池の実家のあったところは、芦屋市でも東側で、山地と海辺の間で「宮川」と言う川のほとりだと書いていました。
私は「宮川」と言う名称の川が全く記憶にないのですが、たまたまGoogleの地図に載っている、上宮川町や宮川町あたりでしょうか。
お金持ちだけが住むとは限らない芦屋市
《記憶に残る全く連絡の取れない不気味な顧客》
宮川や、宮川町とは全く別のエリアですが、芦屋市のJR沿線の某所に一人お客さんがいました。
届出の電話番号にかけても、いつも出ない。
おまけに、そのお客さんは、勤務先や年収などが「未記入」でした。
株式を数銘柄、口座に持っていましたが、名義が「他人名義」になっていました。
御存知の方もいるかもしれませんが、株式を市場に買い注文を出して、代金を口座に入金すれば、例えば、その関西電力、800株としましょう。の所有権は買い付けた客のものになります。
ただ、ここからが事務手続きが煩雑なのですが「名義書き換え」の手続きを、信託銀行に出さないと、所有権は有っても、自分の名義ではないので「配当金」がもらえないのです。この手続きは、3月決算の会社の場合は3月28日までに行わないと「配当金」の受け取りができません。
普通、株式の売買をする人にとっては「常識」ですが、中には「教えてくれなかった」と言って言いがかりをつけてくる人もいるので神経を使いました。
そのお客さんは、何度かご自宅に訪問しましたが、いつも不在でした。隣家の人に聞いても「付き合いが無いのでわからない」ということでした。
一度、試しに「配達証明郵便」で手紙を出したところ、ちゃんと受け取ったが署名したものが戻ってきました。口座を開設するときに「届出の印鑑と署名」したものをPCに登録してあるので、「字体」を確認したら、筆跡は全く別人でした。
私が赴任中、最後まで「名義書き換え」の手続きはしてくれませんでした。こちらとしては、考えられるすべての手段で連絡を試みましたが、連絡がつかなかったので仕方が有りません。
妙なクレームにならなかっただけ幸いでしたが、今になって思えば、「他人に背乗り」された人ではないかと考えると不気味です。
阪神沿線のお客さんは所謂「休眠口座」で家族から連絡があり、既に死亡していることはわかっていました。こちらとしては、早く相続の手続きをしてもらいたくて、何度か催促しましたが、御遺族は「多忙」を理由に最後まで手続きをしてくれませんでした。
《SNS対策を結構気にしている小池百合子(爆)》
通常、政治家や著名人をGoogleで検索すると、普通は1ページ目の最上段に本人のWikipediaが来ます。小池もここの所毎日定点観測していますがそうでした。
しかし、昨晩6月29日の夜から、1ページ目の最上段に突然小池百合子オフィシャルサイトが登場しました。
Googleは「話の分かる会社」ですから、また「都民の血税」で「検索順位」を買収したんですね。
テレビ討論会を拒否しときながら、いい加減にしろ(怒)
まだまだ続きます。