転載|2021年の豪州
海外事情 生の声
※中村クリニック様より転載。2021年の記事です。
中村 篤史/ナカムラクリニック
2021年10月19日 23:28
60代女性
「長らくメルボルンに住んでしましたが、今年になって、日本に逃げるように帰ってきました。ビクトリア州は本当にひどい状況で、“人権がない”と言っても過言ではありません。マスク着用は当然として、夜間の外出は禁止。ロックダウンは極めて厳重で、基本は一日中家にステイホーム。散歩は1日1時間だけ。行けるのは家から半径5㎞以内で、この散歩は、本当に「散歩」でなくてはいけません。つまり、立ち止まったり座ったりしてはいけません。バカみたいな話ですけど、本当です。
オーストラリアには30年住みました。当然愛着があります。死ぬまでここに、と思っていました。でも、もう住み続けることはできません。ロックダウンが続いて、精神的に耐えられなくなってきたんです。
しかし日本に帰国するのも大変でした。おかしいと思いませんか?入国をブロックするなら分かる。でも、出国することにさえ厳重なんです。学生ビザで住んでいるような人はともかく、私のような永住権のある人は、出国に際しても政府にお伺いを立てないといけません。日本に家があったので、家の固定資産税の書類とか提出して、やっと出国の許可が出ました。理由のない出国申請は許可されません。移動の自由がないんです。
ビクトリア州は知事の独裁国家です。ワクチンは当然強制です。学校にはワクチンを打たないと出席できません。出席どころか、校内に入ることさえ許されません。一般庶民だけではありません。州の議員さえワクチンを接種していないと議会に参加できない。ワクチン忌避の議員特権なんてありません。
知事は住民相手に「お前たちに人権はない」と堂々と言っています。去年10月からコロナ対策を名目に知事が全権を掌握したんですね。おかげで生活は無茶苦茶です。メルボルンは、現在世界最長のロックダウンを継続中です。
息子がシドニーにいますが、オーストラリア人と結婚して家庭を持っています。夫婦そろってワクチン肯定派です。コロナワクチンの危険性を説明しましたが、全然分かってもらえませんでした。彼ら夫婦は当然打ちましたし、恐らく二人の子供(私にとっては孫ですが)も打つだろうと思います。幼い孫にあの危険なワクチンが打たれるかと思うと、何とも無念で。。。
そういうこともあって、精神のコントロールができなくなってきました。
コロナの始まる前、メルボルンはすばらしい街でした。世界一暮らしやすい街と言われていて、旅行者も多かった。多分、そのすばらしさのせいで、ターゲットにされたんだと思います。メルボルンを抑えれば他の州も追随するだろう、と。
知り合いから聞いた話ですが、彼、身内を病院で亡くしたんですね。そのとき医者から「今から死亡診断書を書きますが、コロナで死んだことにすれば40万円支払われます。どうされますか?」と持ち掛けられたそうです。そういう話が実際にあるんです。
本当、デタラメばかりです。PCR検査を受けに行くと4万5千円もらえます。陽性になれば2週間隔離されますが、その間15万円もらえます。ビクトリアではこういう「コロナ対策」のために8億のお金が動いていると聞きました。
マスコミ報道ではICUは満床だっていうんですけど、実はガラガラですよ。知ってる人は当然知っている。信じてるのはテレビしか情報源がない人だけです。
日本に帰ってきてよかったと思います。本当に、心底、よかった。
先生、ブログで「日本人は全員マスクで、ほとんどの人がワクチンを打ってしまった」って嘆いておられますけど、日本は全然マシですよ。マスク未着用や夜間外出に対して罰金が科されることはありませんし、ワクチン接種のプレッシャーもそれほどひどくありません。まだしも自由が保たれています。でもオーストラリアではワクチン未接種者に自由はありません。
たとえばシドニーでは、こないだロックダウンが解除されて外でビールが飲めるようになりましたが、これは接種者限定です。接種のQRコードがないとコーヒーのテイクアウトさえできません。ヨーロッパなら72時間以内の陰性証明とか、ワクチンをぎりぎり回避する方法がありますが、オーストラリアはワクチン一択です。No Jab, No Job.で、ワクチンを打たないと失業します。罰金刑だと50万円とかですが、みんなお金がないので、おとなしく打ちます。打たない場合は、未接種者を収容するための施設が本当に作られています。
田舎の人って割と冷静で、「ワクチンなんて必要ないから打たない」という人が多いんですけど、そういう人のところには軍隊が戸別訪問します。「打たないと子供を引き離すぞ」って。そういう権限が付与されてるんです。PCR検査を受けたところで、陽性なら収容所にぶち込まれて帰って来れなくなる。
あの国には人権がありません。これは比喩的な意味ではなくて、文字通りの意味です。オーストラリアは英国女王の支配下にあって、イギリス連邦の6つの州のうちの一つですが、州の憲法には「人権」の記載がありません。正確には一応あるのですが、例外規定ばかりで、事実上、死文化しています。裁判を起こして人権どうのこうのと騒いでも無駄です。
先生は今、国を相手に裁判しているとのことですが、そういうことができるだけ、日本は全然恵まれています。
今のオーストラリアは、地獄です。私の大好きなオーストラリアが急激に壊れていくのを見るのが、私には耐えられませんでした。
先生、私の精神状態がおかしくなった理由が、だんだん分かってきましたか?(笑)」
※https://note.com/nakamuraclinic/n/ndf5ba7d24259
以上