伊丹十三の不審死、犯人は創価、後藤組か?
1992年、特に『ミンボーの女』では、ゆすりをやる暴力団は市民が勇気を持って賢く行動すれば引き下がることを描き、観客は大喜びした。
これまで日本では、映画でヤクザ(暴力団員)をヒーローとして扱い礼賛していた(「ヤクザ映画」という一ジャンルが存在する)。
公開1週間後の5月22日夜に、自宅の近くで刃物を持った5人組に襲撃され、顔や両腕などに全治三ヶ月の重傷を負う。警察は現場の車より山口組(稲川組)系後藤組の犯行であることを突き止めた。5人の組員が4年から6年の懲役刑となった。
1993年5月には自称右翼の男が『大病人』公開中の映画館のスクリーンを切り裂く事件が起こるなど数々の被害や脅迫・嫌がらせを受ける事となったが、襲撃事件により身辺警護を受けた。
1997年、身辺警護の経験は『マルタイの女』で映画化された。
突然の死
1997年12月20日、伊丹プロダクションのある東京麻布のマンション下で遺体となって発見された。
当初から、経緯について様々な説が飛び交った。
かつて『ミンボーの女』(1992年)公開後に襲撃事件があった経緯から、当初から暴力団の関与を疑う声はあった。
ただ、事務所にワープロ印字の遺書らしきものが(別途関係者宛にも)残されていて、そこに「身をもって潔白を証明します。
何もなかったというのはこれ以外の方法では立証できないのです」との文言があった。だが、伊丹はレタリングデザイナーとして日本有数と自負する存在であり、書き文字には人一倍の愛着とこだわりを持っていたことから、遺書が手書きでなくワープロで打たれていた点が不自然とされた。
また大島渚や立川談志など古くから伊丹十三を知る人物も、警察が死因を「自殺」と断定した後も
「不倫報道ぐらいのことで、あいつは自殺しない」「飛び降り自殺は絶対に選ばない」と話し自殺を否定した。
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★伊丹の死体の、胃の中は「ヘネシー」で満杯となっており、監察医は、度数の高いアルコールで胃を満杯にして自殺する者はいないと言っている。
★また、後藤組の襲撃を予期していた意味は「遺書らしきものの」内容は、万が一の時の妻宮本信子と確認し合った「暗号」だという説もある。
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2005年1月、インターネットの掲示板上で、伊丹の死が創価学会によるものという風評が掲載された。創価学会は事実無根として掲示板の管理者に対し訴訟を起こす。
★世界が認めるカルト教団らしい、頓珍漢な訴訟だ。エーデルスタインが取材した、実行犯は後藤組組員にしても、「伊丹殺害」に当たっては
池田大作と後藤忠政のトップ会談が有ったことは間違いないので、訴訟とは笑止千万だ。
★常識で考えて、伊丹を殺害するのは、池田大作と後藤忠政ぐらいしかいない。
訴訟を起こすなら、「殺害実行犯」にきちんと取材したエーデルスタインの名著「トーキョー・ヴァイス」の該当箇所を論破してからでも遅くないだろう。
上記、エーデルスタインの名著は、日本の出版社は復讐を恐れて日本語版は出ない。
非常に残念だ。
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≪ジェイク・エーデルスタイン≫
ミズーリ州出身のユダヤ系アメリカ人で、19歳当時の1988年に渡日し上智大学で日本文学を専攻。1992年から外国人初の読売新聞の記者となり、
日本の暴力団界のルポに12年間にわたり携わった。
本人いわく、山口組系後藤組組長後藤忠政の米国での肝臓移植手術に際してのFBI取引の件をすっぱ抜こうとしたことを後藤組に察知され、のちに示談の場で死の脅迫(家族を含む)を受けたことから読売新聞社を退社し帰国した。以来、米国と日本の両国において警察当局の保護下にあると主張している。
現在は日本在住。ワシントンポスト、ウォールストリートジャーナル、BBC、インデペンデント、ガーディアンなどの新聞にしばしば寄稿している。