SWIFTからロシアを排除も想定内で致命傷にならない
天然ガスと欧州とロシアの関係
藤原直哉@naoyafujiwara
不思議な真実
ロシアは西ヨーロッパにガスを送り続けており、そのほとんどがNATO諸国向けで、侵攻が始まってから供給を増やした。
その多くはまだウクライナを経由している。ロシアとウクライナの管理者と技術者は、今でも24時間体制で協力している。ロシアはまだ通過料を支払っている。 要するにロシアは西欧の一般市民を人質にしていない。
以上
ロシアデフォルトの可能性
ロシアがデフォルトしたら、北方領土を買い戻せるね。 今度はうまくやるんだぞ。
とはいうものの・・・・・
SWIFTからロシアを排除→想定内で致命傷にならない→中国が漁夫の利を得る
SWIFTからの排除はロシアにとって想定内。ロシア経済には致命傷には至りません
ロシアがSWIFTから排除される事が決定的になっていますが、これが世界経済にどんな影響を与えるのでしょうか。今日は過去にSWIFTから排除されたイランがどうなったか、更にマレーシアの港湾の闇社会がこの件にどう関与してきたかを含めながら、私の予測を書きます。長文ですがお付き合い下さい(1/13)
午前7:04 · 2022年3月1日·Twitter for Android
ニュースでは「SWIFT排除はロシア経済に致命的な影響を与える」と唱える識者も見受けられます。しかし私は大きな損害を与えはするものの、致命的な影響までは至らないと予測しています。その1つの根拠がSWIFTから排除された後のイランの動向です(2/13)
元々イランは日量200万バレルを超える原油を欧州やアジアに輸出していましたが、SWIFT排除を機に輸出量が激減してしまいました。これは確かに当初イラン経済に大打撃を与えました。しかし意外にも致命的な打撃には至りませんでした。何故ならイランは中国に対して原油の輸出を続けていたからです(3/13)
とはいえ近年は中国も経済制裁を受けているイランから正規に原油を輸入する訳にもいかなかったので、第三国を経由して密輸する形を取ってきました。この際に用いられて来たのがマレーシアの港湾の会社です。まずイランから運ばれた原油は、マレーシアの港湾でマレーシア産の原油と混ぜられます(4/13)
その後その混ぜられた原油はマレーシアから中国へと輸出されます。その際に原産国は「マレーシア産」と書き換えられます。現に中国における原油輸入は近年マレーシア産が急伸していました。信じられないかもしれませんが、これは私達マレーシアの港湾事業者の間では内密かつ良く知られた事実です(5/13)
実際この様な形で日量50万バレル以上の原油が、イランからマレーシアを経由し中国へ密輸されてきたと考えられており、これがイラン経済を下支えしてきました。しかしこの密輸も最近役割を終えたと考えられています。2022年1月、中国はイラン産の原油の輸入を再開した事を正式に発表したからです(6/13)
これは重要な局面です。これまでイランはSWIFTを用いた資金移動が不可能でした。またイランとの取引先も制裁対象だったのでマレーシアを経由していました。しかしもはや中国側は制裁を気にしなくなったのです。言い換えれば、SWIFT以外の中国の決済手段が既に稼働している事の証左でもあります(7/13)
さて話をロシアに戻します。ロシアがSWIFTから締め出された場合、最も大きな影響を受ける産業の1つは天然ガスです。天然ガスの輸出(特に欧州向け)はロシアの基幹産業ですから、これが輸出できなくなればロシア経済は小さくない打撃を受けるでしょう(8/13)
しかし一方でSWIFTが禁止されても、天然ガスの輸出入自体には禁輸措置が課されない可能性もあります。この場合、各国は中国の決済システムを通じて購入する事も考えられます。また仮に各国が輸入を見送っても、中国がそれを買い支えるでしょう。現にイランの原油制裁の際に中国はそうしました(9/13)
一方の欧州も天然ガスの輸入の4割をロシアに依存しているので、小さくない打撃を受けます。更にもし中国の決済システムが天然ガスの取引に継続的に用いられる様になると、長期的には米ドルを用いたSWIFTの権威が弱まる危険性もあるため、米国としてもこれを長引かせたくはないはずです(10/13)
つまりロシアのSWIFTからの排除は、ロシア/欧州/米国ともに悪影響を与え、ボディーブローの様に効いてきます。一方で漁夫の利を得る可能性があるのは中国です。本来中国にも経済制裁をしないと効果が無いのですが、それは不可能です。欧州も米国も中国への貿易依存度が余りにも高すぎるからです(11/13)
結論です。今回のSWIFTからの排除はロシアにとって想定内です。これはロシア経済に大きな損害を与えますが、致命傷には至りません。中国が決済システムを用意し、天然ガスを買い支えるからです。ここから先は欧州とロシアの消耗戦になり、日本を含め世界全体でインフレが更に加速するでしょう(12/13)
余談ですが、私はマレーシアの港湾で原油の密輸に携わる会社と面識があります。ただここでは書けません。書けばマラッカ海峡に沈められてしまうでしょう。ご容赦下さい。更にDeepな港湾の裏話はnoteに書いています。是非ご覧下さい。長文のお付き合い有難うございました(13/13)
※https://note.com/malaysiachansan/n/n03a10c155d4c
以上
最後までこうありたいと思ってる
「新世界秩序組」と「反新世界秩序組」のサイレントでバーチャルな世界大戦になりました。世界世論は、「ロシアガー」一色だけど、管理人は、最後までこうありたいと思ってる。