グルジアの今
グルジアで、スパイ防止法が成立
グルジアがウクライナの二の舞になるかどうかの瀬戸際
これは認知戦の一例です。グルジアがウクライナの二の舞になるかどうかの瀬戸際ですね。
グルジアの外国エージェント法というのは、活動資金の二割以上を外国に依拠する団体及び個人を外国エージェントとして登録し、これらに対するグルジア政府の監督権を強化するというもので、これを成立させてグルジアの主権を守りたい与党と野党(西側)の攻防です。
今、どの国も立場を明確にしなくてはならない時期に来たのかもしれませんが、旧ソ連の構成国(グルジア、アルメニア、カザフスタン等)は特に揺れます。
この法案を可決せず、このまま外国エージェントを野放しにするとどうなるかと言うと、英米から資金提供を受ける左派団体・マスコミ・識者・芸能人・YouTuberなどが総出でグルジアを内部からステルス洗脳、ネオ植民地化して行きます。
今回グルジアで起きている野党デモ(外国エージェント法反対派)にも資金が流れていると思います。採択されると西側の諜報機関にとって不利ですからね。
ロシアも90年代にこうした外国エージェントが政界や実業界に相当食い込んでしまったので、今だ完全に排除し切れていません。自虐史観や反体制、国内芸能のハリウッド(サタニズム)化やLGBTプロパガンダがYouTubeやインスタ、Metaと言った西側のプラットフォームで活発に行われています。前回の投稿に書いた通り、メインのターゲットはロシアの若年層です。
国内で反ロシア色が強いのは、やはり「エリツィン・センター」(外国エージェントではないけれども限りなくグレー)のあるエカテリンブルクやチェリャービンスクといったウラル地方です。まあ、「カラマーゾフの兄弟」にあるように、ドストエフスキーの時代から、ロシア人なのに反ロシアという外国エージェントのような人たちはいましたから、根深い問題です。
グルジアは今、国家主権を取り戻すための戦いの最中
※https://x.com/jupiter_russia/status/1790521672392487204より
ムスリムの人たちの祈りも空しく、イランのライシ大統領と外務大臣の死亡が確認されました。先の投稿で「この二週間で、トルコのクーデター、スロバキアのフィツォ首相の暗殺未遂、イラン大統領の不慮の事故…と深刻な事態が続きます。いずれも米国の影響力が低下した地域ですね」と書きましたが、この路線で行くと、次はグルジアでしょうか…
グルジアは今、国家主権を取り戻すための戦いの最中にあります。
与党は、米国など西側グローバリストの意向を汲む外国エージェント(メディア・NGO・ブロガー等)が世論を操作して国益に反する政策を推し進めることに反対し、「外国エージェント法案」を提出しました。しかし、認知戦のツールを奪われることになるグローバリスト勢力は、子飼いのズラビシュヴィリ大統領を盾に必死に抵抗しています。この大統領は、民族的にはグルジア人ですが、生まれも育ちもフランスの二重国籍保有者。もちろんEU・NATO推しです。
また、グローバリスト体制側は大規模な反政府デモを組織しました。現場にバルト三国やアイスランドの外相まで派遣して内政干渉を行ったというから驚きです。外国の高官がクーデターに参加するとはグルジア政府も舐められたものです。米国の政府高官が参加したウクライナのマイダン2014を想起させます。
先週ズラビシュヴィリ大統領は、議会が採択した法案に拒否権を発動しました。しかし、与党はこの拒否権を覆すのに十分な議席を持っています。今後の行方を注視したいと思いますが、サウジアラビア・トルコ・セルビア・スロバキア・イラン…とグローバリストの意向に沿わない政治家が次々と危険な目に遭っていることが気掛かりです。
当初、米国は、グルジアの首相及び与党関係者を懐柔する目的で訪米を持ち掛けていましたが、これが拒否されると今度は彼ら個々人に「経済制裁」を課すと脅しに掛かり、EUのボレル(選挙で選ばれた訳でもないのに何様)も、「法案を通すならグルジアのEU加盟承認手続きを凍結してやる」と息巻いています。とにかく必死です。この事案一つ見ても、メディアやSNSなどの洗脳装置が彼らにとっての生命線であることが分かります。
さて、日本ではグルジアの外国エージェント法案を説明する際、「ロシアの」という枕詞を毎回挟んでいますが、元々は米国が1938年に世界に先駆けて制定した法律です(ロシアは2012年)。しかも、その内容はどの国よりもハードなものです。こうした公然の事実に敢えて言及しない時点で、日本のマスコミも「外国エージェント」なのでは、という疑問が出てきますね。
※https://x.com/jupiter_russia/status/1792538421006660004より
以上