『九州御動座記』にみる、イエズス会の奴隷貿易
日本人「を」どれにして売り飛ばした記録はある
『九州御動座記』
原文「日本仁(人)を数百、男女によらず黒船へ買い取り、手足に鉄の鎖をつけ、舟底へ追入れ、地獄の呵責かしゃくにもすぐれ、」
現代訳「日本人が数百人、男女問わず南蛮船に買い取られ、獣のごとく手足に鎖を付けられたまま船底に追いやられた。地獄の呵責よりひどい。」
以上
全く同感。
「安土桃山時代、日本は黒人奴隷貿易に手を染めていた」
こんな100%出鱈目を放置してると、またぞろ活動家の餌になる。
・売買証文が無い
・目撃談や自慢話等の日記等も無い
・ 江戸期編纂の資料も無い
・軍記講談等の資料も無い
なんも無いのだ。有るのは英国人1人の妄想作文だけ。
日本国内だけでも、取引帳簿、自慢手紙、目撃談、噂や伝聞、司法・行政文書等々。皆目記録が残っていない。既存研究に一切でてこない不自然。また、「売った側とそのライバル国」である筈の、葡萄牙、西班牙、和蘭、英吉利で記録が無いのもおかしいのだ。有り得ない。
考えてみたまえよ。
ロックリー氏の主張通りに、阿弗-日本間で奴隷貿易が行われていたとしよう。とすると、行きは人と水食料を積んだまま降ろさず、途中の交易チャンスを全て捨てる事を意味する。つまり、日本が相当高く買わないと、商売が成り立たない事を意味するわけだ。
そんな一攫千金の機会、どの国の誰からも、噂にもならないっておかしいだろ? という話。投資者集めてたりもする訳で、報告どうしてたの? と。この辺の書類すら無いのは不自然なんだ。大西洋の奴隷貿易については、研究が捗るほどに資料が沢山有るんだからね。地球平面説レベルなんよ。
そもそもそも。日本の大名が奴隷貿易で仕入れた黒人を侍らせて自慢しあってたという話。「誰が?」という部分が一切出て来ないの、おかしすぎるでしょうよと。自慢しあってたんでしょ? ロックリーさんなりアトキンソンさんなりは、6W3Hで説明しなきゃアカンじゃないのさ。
既に数多の論文が記されているが、宣教師及びポルトガル商人の手による大量日本人奴隷の海外輸出について。
ロックリー氏もアトキンソン氏も物理・生物学的に、至難が想定される黒人奴隷貿易が有ったと主張しつつ、史料が多数有る日本人奴隷については、見ない振りをしている点が非常に癪に障るのだ。
以上