ペンシルバニアの総力戦「日本製鉄によるUSスチール買収」
おさらい
USスチール「もうやっていけないんゴ」「どこかに買収してほしいんゴ」
日本製鉄「うちが買うわ」
夢のような条件が並ぶ
①社名そのまま、②役員そのまま、リストラしない、③移転もしない、④全従業員に5000ドル、欧州の社員には3000ユーロのボーナスを支給、⑤最新最高の技術移転、巨額の投資、
USスチールの皆さま大喜び。町のみなさまも大喜び。州の政治家たちも大喜び。

しかし当時の米国バイデン大統領が「国家安全上の理由で」拒否権を発動。
つまり「日本は同盟国ではない」と宣言したも同然。

ピッツバーグ民激怒、日鉄激怒、日本国民激怒

昨年2024年4月
Insider Paper@TheInsiderPaper
バイデン大統領の訪問を受け、ピッツバーグのUSスチールビル前で大規模抗議活動

USSの公式動画
伏見顕正・伏見文庫@fushimibunko
【驚愕のUSスティールの公式CM】
動画はUSSの公式動画(CMの様な物)。USSの従業員と名門製鉄の城下町、ペンシルベニア州の住民達のほとんどが日鉄による買収と巨額投資を心から待ち望んでいる様子が素直に伺われます登録は昨年11月のトランプ再選直後の様です。
伏見顕正・伏見文庫@fushimibunko
【Mon Valleyとは何か?】
上の動画で繰り返される「モンバレー」とは、ピッツバーグから下流のモーガンタウンまでのモノンガヒラ川と流域の平野(峡谷)にUSSの製鉄所が多数あり総称してモンバレー製鉄所と呼ばれました。川の愛称が「モン」なのです。この川と五大湖の船運でUSSは創業以来栄えました。
昨年2024年9月4日開催の「日本製鉄との取引を支持するUSS従業員の集会」です。
この動画もUSSの公式です。自分達の雇用と家族と年金と日々の生活を守る為には日鉄に買収してもらうしかないと次々に登壇する利害関係者は強調しています
【MCが凄く偉い人】
スコット・ピソ氏はなんとUSSの上級副社長です。多くの登壇者は「社名が変わっても良い」とまで日鉄による買収を渇望しています。
黒人女性は「モンバレーの貧困を政治利用してきた政治家達がいる」と怒っていますが民主党の事で日鉄は同盟国なのに何故いけないのかと言っています

以上
2024年大統領選 激戦区のペンシルバニアを僅差で共和党トランプが制した

バイデンとしては労働組合の票が欲しくて日鉄の買収に反対してたらしいが、労働者の多い激戦区ではそれが逆効果になり票がトランプに流れたみたい。
しかし、トランプが47代米国大統領になったものの、なかなか買収を認めない。トランプは「投資は認めるが買収はダメだ」とのたまう

デマ合戦が始まる
アメリカ「買収ではなく投資で合意」
日鉄「合意してない。100%買収しか認めない」
石破政権に圧力をかけている節があったが、日鉄は折れなかった。

その後、ピッツバーグの政治家たちがホ、ワイトハウスに押しかけトランプを説得。
翌日、SNSにトランプが「買収を認める」意味の投稿。

株価暴騰

結局、妥協点を見つけたらしい。