「フランスの店員が無視する」理由について
夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠@futodoki
「フランスの店員が無視する」という話題、正直しんどいですが個人的な見解を書きたいと思います。すごく長くなります。
まず、同様のことはパリのいろいろなところで発生していると思われますので、「これが理由だよ」と断定すること自体が乱暴かな、と思います。
手をあげても店員がやってこない。これ、いろんなケースがありすぎるんです。
その日本人の態度が失礼に見えた
フランス人は客に関係なくそう
アジア人差別
のどれかという話になってるみたいですが、もっといろいろ考えられる。
まず、パリはフランスの中でも特別ということがあります。オーバーツーリズムが常態化していて、観光客をよく思っていない人たちもかなりいる。顔馴染みのパリジャンに親切でも観光客はきらい、という人です。フランス人は、という主語でなくパリの人は、と考えたほうがよいと思います。
それからもうひとつ見落とされがちかなと思うのは、テーブル担当者の概念です。店員が複数いる店では(銀行にもあります)あのへんは彼担当、ってことがあるんですよ。声をかけられたからといってオーダーをとりにいっちゃうとチップ泥棒みたいになっちゃう。
ねえきみ、と無理矢理声をかけると「わたしじゃないよ!」とキレ気味にいわれたりします。
それますが、銀行にも担当者ってあるんですよ。ムッシューの担当のマナカジャンは今日は休みだから、とかで手続きが進まない、とかありました。誰でもいいだろ、というのは日本人の感覚なんです。
感覚でいうと、「待たせる」感覚も平均的な日本人とだいぶ違うので、そこも考慮したほうがいいですね。二十年来の知り合いとかがいたら当然そっち優先で、二、三分くらいは待たせてるうちに入ってないというのもあると思います。
カフェでもスーパーのレジでも役所の窓口でも、「個人的な友人」「よく顔を合わせる人」「他人だが地元の人」「観光客」の順ではっきり優先順位をつけてる、というのはよくあると感じます。友だちに会っちゃうと長々と話しこんじゃうんですよ。バスの運転手なんかもそうです。これはたぶん全国的。
あきらかに意図的にほっとかれてるな、というケースも、どれかわかんないんですよね。アジア人くんなよ、なのか観光客うんざり、なのか、ウェイターうんざりだぜ、なのかは判別不能です。どれもありうると思います。
こちら側の態度が彼らにとって無礼なんだよ、というご意見もちらほらありました。そういう場合もあると思います。日本では普通のことが彼らにカチンとくる、というケースについて自分の体験を書いてみます。
マルセイユ暮らしが一年近くになった頃、父母がパリに会いに来ました。楽なほうがいいということでパックのツアーで集団で移動してるところに合流したんです。それで父といろいろ話してたら、突然後ろから声をかけられた。
「ここからホテルは近いの?」
そのとき、僕はものすごくカチンときたんです。「誰?」「いきなり何?」「あなたにとって俺は何?」という感情が一気に湧いた。すごく頭にきた事実にあとからびっくりしました。用事があるのに「ボンジュール、ムッシュー」をはさまないやつがあるか、というマインドに自分がなっていた!
そのおじさんは、まあ日本の感覚では普通ですよね。一緒のツアー客の息子さんが来てて現地のこと知ってそうだから軽くきいただけ。でもねえ、あれフランス人からしたら我慢できない態度ですよ。奴隷じゃないよ、くらいのことはいわれかねないです。
帰国するといろんな人に「フランス人って英語で話しかけると無視するんでしょ」とたくさんのひとにきかれました。これも話しだすと長い話題です。こちらの話しかけ次第というケースにだけ話すと、コツがあります。
まず、「ボンジュール、ムッシュー/マダム」は絶対に省かない。急いでても絶対いうべき。ボンジュールだけでもちょっとよくない。私はあなたにたすけてほしいんです、という気持ちが伝わらない。
Excuse me, といきなり入らないのすごく大事です。とにかくフランス語ではいる! で、できればですが、エスクヴザェ…とかフランス語でいきたいフリをする。で、パルレアングレ? というと、上機嫌で英語に切り替えてくれると思います。
スピークイングリッシュ? でなくパルレアングレ? にするだけで全然違います。このひとめっちゃフランス語へたなのに頑張ってくれてる、と思ってくれます。
まとめますが、「こちら側に原因があるんだよ」が正しいケースもあり、「あいつらアジア人差別するんだよ」が当たってる場合も残念ながらあり、「人種かんけいないよ」というのが正解な場合もあります。いってることみんな正しい、と僕は思います。終わり!
以上
IRONusя@ironusa75015
昔、海外の飲食店(SFの人気寿司屋)で働いていた経験から話すと、週末の忙しい時間帯(2〜3時間待ちの客とかいる時)は、客のつまらない要求は聞かなかったふりをよくしていましたよ。早く食べさせて、早く帰らせるのがポイント。常連客は分かっているので、協力的に静かに黙々と食べていてくれます。(白人のお客さんは、その辺のエチケットを心得ている人が多かったです。よくやってるね〜とか色々と仕事ぶりをほめてくれます。チップも多いし。)一番面倒なのは、中年の東アジア人の男性客が、知り合いを連れてくる場合です。一度こんなことがありました。お酒が入って、特に追加オーダーもなく、だらだらと居座る、忙しいので、ちょっと後回しにしていると、友人の前で恥をかかすな、殺してやると胸ぐらを掴んですごんできました。いやですね。
店員って大変なんですよ。
以上
関係ない話
ユスフ・ディケッチが大ファンに邪魔される」Ai
AI is getting out of hand.
Here are some wild videos to see:
1. Yusuf Dikeç interrupted by a big fan pic.twitter.com/vNZk1uoFhV
— Madni Aghadi (@hey_madni) August 13, 2024
以上
あんまり違和感ない。