上「首相の親書を書き換えも平常運転」の今井補佐官と福田家の閨閥からの続きです。
今井補佐官の、親書かき換え事件
当時の政権のNO2だった、菅官房長官を恫喝していたという今井さん。実質的に官邸を支配し、絶大な権力を持っていました。
その権力がいかなるものかを知れ渡ったのは、首相が中国に送った親書の中身を、今井さんが勝手に書き換えた事件です。当然、国家安全保障局長の谷内さんが激怒しました。
「官邸官僚」森功(著)
P64から転載します。
対中国との関係では、二〇一七年、自民党幹事長の二階俊博の訪中時、習近平に持っていった親書について、今井が書き換えた一件が永田町で話題になった。今井は、「総理の意向だ」と外務省に伝え、それまでの対中外交の方針を転換したという。
―――――――それを知った国家安全保障局長の谷内さんが激怒したといわれているが。
「一帯一路に関する記述を僕が修正したのは事実です。ただし、AIIBに関する表現は変えていません。はっきり言っておきたいのですが、僕は日本のAIIB参加を主張したことは一度おありません。ADB(アジア開発銀行)を有効活用するのが基本姿勢で、ただADBとAIIBが協調融資することがあっても構わないとは思ってます。
政権発足当初は険悪だった日中首脳会談の雰囲気も、徐々に良くなりつつあったことでした。当時の安倍総理は、習主席の一路一帯に対するリーダーシップを評価すると言っていたんです。
にもかかわらず、親書の原案をみたら、一帯一路について、あまりにも後ろ向きの内容しか書かれていませんでした。だから、こんな恥ずかしい親書を二階幹事長に持たせるわけにはいかないと、相当修正を加えたんです。『これを機に日中の経済外交を発展させ、友好を安定的なものにし、一帯一路についても可能であれば協力関係を築いていきたい』という文言を入れました。そこが肝です。
国家の首脳が外国に送る親書の書き換えは、この今井補佐官と、戦国時代の明出兵の折に朝鮮王に出した親書を書き換えた、小西行長と対馬の領主の宗義調だけでしょう。
普通、やりますか?
海外の首脳に送る、国家首脳の親書ですよ?
国の運命を左右するものですよ?
しかも、これだけのことをしながら、一切、処分されませんでした。ここが恐ろしい所です。
今井補佐官「アベノミクスは、安保隠し」
「官邸官僚」森功(著)
P23より
だが剛腕秘書には、全くめげる様子が無い。
「今度のアベノミクスは、安保から国民の目をそらすことが目的なんだ。心地よく受け止められるより、悪い評判のほうが印象に残りやすいので、そのほうがいいんだ」
当人は、自らつくった新アベノミクスの悪評を突かれると、そう嘯くのが常だったという。
今井氏「アベノミクスは、安保隠しだ」
へー、そうなんだ。だから結果が出なかったのね。ふーん。
桜を見る会に見る、安倍ちゃんの驕り
小泉以後、日本は共産化、独裁化が進み、法治国家から、中国や半島の様な人治国家化が進みましたね。
その一番の原因は、政財界の中枢にいたグループが、公私の区別が無い中国や半島の帰化人が多かったから、ではないのかな。